経営再建中のJALが合理化の一環として国内の不採算路線からの撤退することが以前より報道されています。そしてついに国際線についても具体的な廃止路線が発表されました。NRT〜DPS便、KIX〜DPS便は両便とも10月1日で廃止となる模様です。予想された事態とはいえ、バリの日本人社会(とりわけ観光業界)に与える影響は大きく、昨日付のじゃかるた新聞も本件を一面で取り上げています。なおジャカルタ便が整理対象とならなかったのは、バリ便に比べてビジネス客が多く、客単価が高い(ビジネスクラスや、格安ではない航空券で利用する顧客が多い)からだと思われます。
一方で、今日のNNAによると、ガルーダが成田空港の増枠に伴って、9月からNRT〜CGK直行便を飛ばす計画とのことです。現在はNRT〜DPS〜CGKと、バリを経由して飛んでいるのですが、直行便が就航となると現在のJALのように別々に飛ばすことになるんでしょうね。現在ガルーダはジャンボを飛ばしていたような気がしますが、別々となると機材も少し小さいものに入れ替えるかもしれませんね。
ガルーダは日本ではイマイチ評判が良くないかもしれませんが、インドネシア国内では一応、最も安心できる、とされている航空会社です。しかもバリ便では機内で入国審査を終えることが出来ます。入国審査が混んでいると1時間以上かかることもありますから、このメリットは非常に大きいと思います。(ただ今年から入国審査の仕組みが変わって指紋の取得等を行うことになるようで、機内での入国審査がそのまま維持されるかどうかは微妙ですが・・・)
同じ記事の中では、今後、同じOneWorldのキャセイとのコードシェアや、ガルーダとの協力も考えていくというJALジャカルタ支店長のコメントがありました。キャセイとのコードシェアが一番分かり易いと思いますが、現在キャセイのHKG〜DPS便は一日一便で、しかも日本から同日乗り継ぎ出来ない時間帯(午前香港発〜午後バリ着、午後バリ発〜夜香港着)の運行なので、ここがネックですね。