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普段のオープニングは大瀧詠一「君は天然色」ですが、今回は前年度の大賞、佐野元春「Someday」になってましたね。

  • "最優秀リズムセクション賞" プリプリ「Diamonds」 作詞:中山加奈子 作曲:奥井香(現:岸谷香)

カップリングの「M」(作詞:富田京子)にも触れてますね。どちらの曲も今更解説の必要もない名曲ですので本筋と関係ない話を3つほど。

(その1)おかあさんといっしょ、の曲で「ぼくらのうた」(作詞、作曲:岸谷香)という名曲があります。NHKの子供番組、堀井勝美が曲提供してたり、侮れませんよ!

(その2)プリプリのレコーディングはボーカル以外スタジオミュージシャンを使っていると音楽関係者から聞いたことがあります。真偽のほどは分かりません。。。

(その3)スージー鈴木のキーボードを聞きながら橋本潮「恋の未確認」(エスパー魔美のOP曲)の入りの雰囲気に近いかな、とか思ってました。この手のリズムは当時の流行りだったようですね。

  • "最優秀アウトロ賞" "最優秀フェードアウト大賞" 松原みき「真夜中のドア~Stay With Me~」(作詞:三浦徳子、作曲・編曲:林哲司)

これはもう文句なしの名曲!グッときますね。牧田スポーツの指摘の通り、松原正樹のギターが素晴らしい。いわゆる「シティポップス」で、八神純子とか永尾美代子とかが思い浮かびます。八神純子の曲で、この曲に雰囲気似た曲があったはずなんだけど、、、思い出せない。そして林哲司から竹内まりや「September」がサラッと出てくるところは、スージー鈴木さすがですね。

あと、これも関係ない話ですが「Stay With Me」と言われると、アイランドのそれを思い出さずにはいられません。沖縄出身のミュージシャンは多いですね。松任谷由実のオールナイトニッポンのED曲で、今でもよく覚えています。何も言わないで ただじっと二人だけの 時を過ごせるなら♪

そして、ちょっと路線が違いますがGU-GU-ガンモのOP曲「ガンモ・ドキッ!」(作詞、作曲:森雪之丞)も松原みき(スージー・松原、の名義)とのご指摘いただきましたので、あわせてご案内させていただきます。そしてこの曲のベースひいてるのが後藤次利という指摘もありました。昭和の時代は豪華だな、、、

  • "R&R甲子園優勝校=広島皆美高校" 「唇をかみしめて」(作詞、作曲:吉田拓郎)

この後、奥田民生バージョンも流れましたが、広島は浜田省吾、世良公則、西城秀樹、と人材豊富ですねぇ。

  • "最優秀ギタープレイ賞" "日本ベスト2拍3連大賞" 小田和正「ラブストーリーは突然に」(作詞、作曲:小田和正)

イントロのギターが9th とか11thでテンション、という技術的な話だけで終わるのではなく、ギター弾いてるのが佐橋佳幸(=松たか子の夫、前出の都立松原高校出身)ってところまで解説が入るのが素敵。そして「日本ベスト2拍3連大賞」はウケた!確かにそうですね!でも筆者としては2拍3連としては大瀧詠一「さらばシベリア鉄道」にも一票を投じたいところです(爆)。

続いてスージー鈴木の独壇場、"日本ミファミレド大賞"です!

  • H2O「想い出がいっぱい」 作詞:阿木燿子 作曲:鈴木キサブロー
  • globe「FACES PLACES」
  • AI「Story」
  • The Beatles「The Fool on the Hill」
  • Simon&Garfunkel「Bridge Over Troubled Water」

というような錚々たる曲が流れた後で、結局大賞は、、、

  • テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし

個人的にはこういう切り口からの分析って好きですね。ちょっと前にNHKで放送されていた「どれみふぁワンダーランド」でやっていた「ソドレミのコーナー」を彷彿させますね。

  • "最優秀 古の価値大賞" 郷ひろみ「ハリウッドスキャンダル」作詞:阿木燿子 作曲、編曲:都倉 俊一

都倉俊一と聞くと、筆者としてはやっぱり「あずさ二号」ですねー。

  • "最優秀ワンヒット賞" 町田義人「戦士の休息」作詞:山川 啓介 作曲:大野 雄二。

続いてこれか!もちろんイントロで分かりました。映画「野生の証明」のテーマ。王道のカノン進行。ワンヒット賞って一発屋ってことですかね(爆)。Beatles「I saw her standing there」と同じコードだとか、ここまで「戦士の休息」の詳細な分析が公共の電波に乗ったことは未だかつて無かったことでしょうし、今後も二度とないことでしょう。。。

町田義人は映画「キタキツネ物語」のテーマ曲「赤い狩人」(作詞:奈良橋陽子、三村順一、作曲:タケカワユキヒデ)を歌ってた、というのは知ってましたが、そのさらに前、ズーニーヴーの時代に「ひとりの悲しみ」という曲を歌ってた、というのは全然知りませんでした。そしてこの曲がその後、歌詞を変えて「また逢う日まで」になると、、、奥が深いな、まだまだ修行が足りませんね、、、なお牧田スポーツ曰く「また逢う日まで」は「フロアタム大賞曲」とのことです。

歌詞と歌手を変えて大ヒットした、といえば「別れても好きな人」もそうですかね。青山と原宿はどっちでも良いですけど、高輪は狸穴のままの方が面白かったと思いますけどね。高輪から東京タワーって遠いのに、とか突っ込んでしまいます。

ちなみに同じ角川映画で、名前が似ている「人間の証明」はジョー山中ですので、お間違えの無きよう。

  • "第二回 輝く!日本カセットテープ大賞" BOØWY「BAD FEELING」

理由は「好きだから」とのこと。まさに独断と偏見で成り立つ番組、こういうの好きですね!(笑)

今回は「後世に歌い継ぎたい日本の歌」ということですが、どんな歌が紹介されるのでしょうか。。。

  • RCサクセション「上を向いて歩こう」作詞:永六輔 作曲:中村八大

中村八大の楽譜に対して、一拍置いて歌った坂本九、さらにそれをアレンジした忌野清志郎。スージー鈴木曰く「ロックンロールがアップデートされていく過程」というのは面白い表現。

  • 荻野目洋子「ダンシングヒーロー」

オリジナルはAngie Gold「eat you up」です。ライジングプロダクション平社長曰く「ダサいから良いんだ」とのこと。登美丘高校ダンス部とか、岐阜の盆踊りでも使われているとか、日本で受け入れられやすい旋律なんでしょうね。ダサかっこいい、といえばDA PUMP「USA」ですが、安室奈美恵「TRY ME」とサビのコード進行が同じ、という指摘もまた興味深い。

牧田スポーツの「のど自慢に持って行けるかどうか、という線引き」という指摘も面白いですね。お茶の間に受け入れられる=大ヒットするかどうかの基準になってるかもしれませんね。

  • 椎名林檎「陰りゆく部屋」

オリジナル荒井由実の印象が強すぎて、筆者としては他を受け入れられないです(爆)。

  • 長渕剛「乾杯」

実は筆者は長渕剛はあんまり好きではなくて(爆)、ほとんど聞かないですし、カラオケでも歌いませんが、「乾杯」に関して言えば、このサラッとした1980年バージョンが好きです。永井龍雲の「道標(しるべ)ない旅」にも近い、純フォークソング。音楽的には初期の長渕の方が良いと思います。

同様の例として円広志の「ハートスランプ二人ぼっち」のリメイクがあります。探偵ナイトスクープのテーマソングですが、元々テレビで流されていたのはサッパリしたアレンジだったのに、CD化された時に、ねちっこいアレンジになってしまいました。昔のままのアレンジで音源化してほしかった。

  • 安全地帯「悲しみにさよなら」作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二

「玉置浩二ナインス」とは面白い指摘(笑)。「ワインレッドの心」のサビもナインスがあるんですね。ナインスは音取りずらいですかね?単純に「一音上」だから、そう思って入れば音取れると思うんだけどね。クリシェもそうですが「半音ずつ」とか決めてもらえれば特に音取りにくくはないと思いますが。

  • 吉川晃司「すべてはこの夜に」 作詞、作曲:佐野元春

沢田研二の曲ですが、吉川晃司がカバーしてたのは知らなかったです。まだまだ修行が足りませんね、、、沢田研二は渋谷公会堂のライブに行ったこともあるくらいハマってたことがありまして。

  • MANNA「YELLOW MAGIC CARNIVAL」 作詞、作曲:細野晴臣

マニアックすぎる(爆)。そもそもティンパンアレーとかキャラメルママの説明から始めた方が良いと思いますが、そんなことは周知の事実としてばして話すっとが進んでいく。。。

そして牧田スポーツ曰く「チャイナ物に外れなし」とのことで、、、

泰葉は知ってましたが、鹿取洋子は初めて聞きました。これはいい!!確かにチャイナ物=ペンタトニックスケールなので、日本人に馴染みのある旋律で、大きく外れないんでしょうね。

そしてチャイナ物と聞いて、筆者としてはこの曲を押さずにはいられません。

小学生のころ、エレクトーンの発表会でやりました(爆)。番組で紹介されたわけではありませんが、チャイナ物つながりということで、ご参考までに、、、

  • 近田春夫「恋の弱味」作詞:橋本淳 作曲:筒美 京平

オリジナルは郷ひろみ。近田春夫の名前が出てきただけで、もう満足です。タモリ倶楽部に出てるだけのおじさんじゃないんですよ!

  • 石野真子「恋のハッピー・デート」作詞:森雪之丞 作曲:MYERS MIKE

オリジナルはThe Nolands「Gotta Pull Myself Toghther」ですね。そして石野真子と長渕剛との婚約の話が飛び出して、オチとなりました。狼なんかこわくない!?(爆)

それでは今日はこの辺で。

今週のテーマは「秋の名曲」とのことです。筆者としてはアリス「秋止符」、さだまさし「秋桜」、竹内まりや「September」あたりが真っ先に思い浮かぶところです。

  • 岩崎宏美「思秋期」作詞: 阿久悠、作曲・編曲: 三木たかし

この曲はオンエアでも流れた三木たかしが編曲したバージョンが一般的に有名ですが、萩田光雄が編曲したバージョンもありますので是非聞き比べていただきたいです。

経緯はちょっと違いますが、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」も編曲が違うバージョンがありまして(星勝と井上鑑)、筆者は本家ともいえる来生たかお「夢の途中」の編曲も手掛けた星勝のバージョンの方が好きですね

「思春期」→「思秋期」とした阿久悠、さすが職業作詞家ですね。うまい。そして「終止符」→「秋止符」とした谷村新司(当時はアリス)も評価されるべきと思いますね。はい。

  • オフコース「YES-YES-YES」「I Love You」「秋の気配」「夏の終わり」 作詞・作曲:小田和正

直球の「秋の気配」ではなく、「YES-YES-YES」「I Love You」とはなかなか、と思いましたが、その後結局「秋の気配」「夏の終わり」と直球コテコテに収まり(爆)、4曲連続で完全にオフコース祭りとなってしまいましたね。「こんなことは今までなかった 僕があなたから離れてゆく」の歌詞は。。。グッときます。。。

スージー鈴木曰く、オフコースは「日本を代表する理系バンド」とのこと。確かに東北大学工学部建築学科(小田和正)と東京工業大学(鈴木康博)ですからね。

アルバート・ハモンドは「カリフォルニアの青い空」(It Never Rains In Southern California)の方が有名でしょうかね。そしてここで、クリシェについての解説がありました。

ZIGGY「GLORIA」
BOØWY「B-BLUE」
ドリカム「LOVE LOVE LOVE」

半音ずつ下がっていく進行として上記3曲が例として出てましたが、筆者としては是非メリーポピンズの「チムチムチェリー」も入れてほしいですね。クリシェとは「チムチムニーチムチムニーチムチムチェリー♪」と半音ずつ下がっていく進行です。

  • ちあきなおみ「黄昏のビギン」 作詞:永六輔 作曲:中村八大

オリジナルは「黒い花びら」で有名な水原弘ですが、1991年にちあきなおみがカバーしています。今ではこちらの方が有名になってしまいましたね。

この曲のコード進行「C→Am→CM7→Am」について「いこかもどろか進行」とは言い得て妙です。「涙のキッス」のイントロも同じですし、ドラえもんの映画「のび太と竜の騎士」のテーマソング「友達だから」(作詞:武田鉄矢 作曲:山木康世)のイントロも同じ進行、かな?

では本日はこの辺で。

BS12で日曜夜9時からやってる「ザ・カセットテープ・ミュージック」という番組が久々にツボにはまりました。オープニング曲、大瀧詠一「君は天然色」に合わせて番組が始まります。出演はスージー鈴木牧田スポーツのお二人に、女性ゲストが1名加わります。毎回テーマが決まっており、そのテーマに沿って主に70年代から90年代の曲を流しつつ、あーでもないこーでもないとダラダラ語ってる番組なのですが、この空気感が最高に良いのです。今後もできる限り追いかけていきたいと思っています。

  • 南沙織「17才」 作詞:有馬三恵子 作曲・編曲:筒美京平

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さて今回のテーマは「日本アイドル史概論」ということで南沙織「17才」からスタート。まぁ王道ですね。森高千里じゃないんですよ!と言いたかったところですが、番組の最後にちゃんと森高千里バージョンも流れてオチになってました。

 

  • キャンディーズ「アン・ドゥ・トロワ」 作詞:喜多條忠 作曲:吉田拓郎 編曲:馬飼野康二

森進一「襟裳岬」のヒットを受けて、渡辺プロダクションの渡辺晋社長が吉田拓郎に依頼したという経緯まで解説がありましたが、ここでスージー鈴木が語っている「キャンディーズを大人にしてやってくれ」の行は吉田拓郎ではなく「喜多條忠が嘘っぽく語っていたこと」のようです。吉田拓郎本人が、そのようにラジオで語っていますが、真偽のほどは定かではありませんね。

ちなみに「やさしい悪魔」も同じく拓郎とのこと。拓郎がアイドルに提供したといえば、石野真子「狼なんかこわくない」が真っ先に思い浮かびますけどね。

  • 裸足の季節 作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

「青い珊瑚礁」じゃなくてあえてこっち、というところに牧田スポーツのこだわりを感じます。そして筆者も全面的に賛成、です!

この曲、間奏部分が円広志「夢想花」のそれに似てるよなぁと思うのは筆者だけでしょうか?信田かずおはヤマハの流れを汲むミュージシャンなので、船山基紀が編曲した「夢想花」と似てくる可能性が十分あると思うのですが、いかがでしょう?

  • 早見優「夏色のナンシー」 作詞:三浦徳子 作曲:筒美京平 編曲:茂木由多加

個人的には「誘惑光線・クラッ!」(作詞:松本隆 作曲:筒美京平)の方が好きですね。松本隆つながりでいくと山下久美子「赤道小町ドキッ」(作曲:細野晴臣)までセットで押さえておきたいところです。

  • おにゃんこクラブ「セーラー服を脱がさないで」 作詞:秋元康、作曲・編曲:佐藤準
  • 新田恵利「冬のオペラグラス」 作詞:秋元康、作曲・編曲:佐藤準

「セーラー服を脱がさないで」のレコーディングがドラム青山純、ギター松原正樹、といった錚々たるメンバーで行われており、牧田スポーツ曰く「超一流スタジオミュージシャンの無駄遣い」とのこと(笑)。

佐藤準の作・編曲といえば、井上陽水「Make-up Shadow」が筆者は好きですね。光GENJIの編曲も多数手掛けておられ、これぞ80年代サウンド、って感じがしますね。

  • 小泉今日子「GOOD MORNING-CALL」 作詞:小泉今日子 作曲:小室哲哉 編曲:清水信之

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旋律が「Self Control」および「BOY MEETS GIRL」と同じじゃねぇか、という至極ごもっともな指摘がありました(爆)。そしてキョン2の間に割り込むデイビッド・カヴァーデル、野呂一生、伊東たけし、のあたりが親しみ持てますよねー。

では本日はこの辺で。

「池上線」と聞いて何をイメージされるでしょうか?懐メロ好きの筆者としては、やはり西島三重子の名曲を思い浮かべてしまいます。この曲の背景(作詞者である佐藤順英氏の実体験がベースになっている)については既に過去の記事で書いている通りですが、そのあたりの事情も相まって本当に好きな曲なんですよね。発売当時の編曲と、テイチク移籍時の編曲が違うよなとか、そんなことまで思い浮かんでしまいます。テレビ等で歌われる時は発売当時の編曲に近い演奏で歌われることが多いかなと思いますが。

ふと思い立って、この「池上線」について検索してみたところ、新たな情報がいくつか手に入りましたので、備忘録として書き残しておこうと思います。

2008年4月19日の朝日新聞土曜版「うたの旅人」というコーナーで、この曲が特集されたことは過去の記事でも書きましたが(pdfはこちら)、同コーナーでは他にも多数の曲が取り上げられ、それらの記事をまとめた本が出版されていました。残念ながら既に絶版になっているようなのですが、Amazonで古本が出品されているようなので購入を検討しています。


さらに取り上げられた曲を収録したCDも発売されていました。筆者にとっては既に持っている音源がほとんどなので買う必要はありませんが。


そしてその後、この記事をベースにしたテレビ番組がBS朝日で放送されていたようです。「池上線」は2009年6月19日のシリーズ第2回目の放送で取り上げられ、西島三重子さん、佐藤順英さんも出演した模様。そして西島三重子さんの事務所のサイトにも、番組収録時の模様等がアップされていました

実際に放送をご覧になった方のブログも発見しました。こちらの方の記述が詳細で素晴らしいです(オリジナルがリンク切れのためリンク先はアーカイブ)。あとはこちらの方。どなたか放送時の映像をお持ちの方がいらっしゃれば是非見せていただきたいですね、、、

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