2002年11月アーカイブ

人として生き長らえておりますと、結婚式やら何やらで挨拶をする機会というのがあります。そんな時、諺や格言を引用してお話するのが無難なパターンだったりもします。あるいはそんな大げさな場でなくても、例えば飲んでる席なんかで、流行りの歌の歌詞なんかを引用しながら、あーそんなことあるよねー、みたいな話をすることってあるんじゃないかと思います。

諺や格言として長い間伝承されたり、歌として多くの人に受け入れられている言葉というのは、それなりに一般性を持った、裏づけのある言葉として重みを持って聞こえてきます。そういった一般的な言葉を引用することで、主観性を排して客観性を持たせようとする、一つの会話上のテクニックなのかもしれませんね。まぁ筆者もそういうことを無意識のうちにしている節はあります。ただ、いくら良い引用だと本人が思い込んでいても、その引用元自体がマイナーすぎると客観性どころか却って特殊性を帯びて逆効果になるので(爆)注意は必要でしょうが。

でも実は相対する意味の諺って多数存在しますよね。「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」とか。「さよならは別れの言葉じゃなくて再び会うまでの遠い約束」なんてのは寂しがり屋指数が非常に高い筆者がよく思い浮かべるフレーズなのですが「もう終わりだね、君が小さく見える」なんていう救いようのないフレーズもありますし。まぁ、せめて「叶わない想いなら貴方を忘れる勇気だけ欲しいよ」というあたりで妥協したいところではあります。

ただ、こういった様々なフレーズの中で筆者が絶対に受け入れることの出来ないフレーズがあります。それは「別れがあるから出会いがある」とか「別れの数だけ出会いがある」とかいうものです。別れと出会いは対で表現されることが多いですが、別れがなくても出会いはあるし、根本的に独立した2つの要素であって、出会いが多ければ別れも多いかといえば、絶対そんなことはありませんよね。これまでに出会って関係を築いてきた人やコミュニティと別れないと、次の新しい人やコミュニティと出会うことや付き合うことが出来ないかといえば、決してそんなことは無いはずです。もちろん時間、体力、距離といった物理的な要素もあるので、すべてを抱えこんだまま広げていけるわけではないのは理解できますが、つながっている関係を断ち切る必要なんてどこにもないはずです。難しいことを言うまでも無く、そのまま無形資産の喪失であり、機会の損失なのです。

確かに「出会い」「別れ」という単語を、ある特定の意味およびシチュエーションだけにフォーカスして捉えてしまうと、ちょっと意味合いが違ってきて、確かに対で表現されることに妥当性が与えられそうな感じになってしまいます。ただ、そういったシチュエーションにおいてすら「別れがあるから出会いがあるんだよ」なんて気休めを言われるほど、筆者は社会経験不足の未熟者ではないつもりでいますし、他の誰かに対しても、そんな相手をバカにするような気休めは絶対に言いたくないです。

梅ヶ島ドライブのエッセイと前後しますが、11/8〜12の日程で上海と蘇州に行ってきました。たまたま友人夫妻が中国に行こうとしているという話を聞いて、じゃあせっかくだから日程合わせて行きませんか?という展開になり、結局合計5名での旅行となりました。当然、仕事の都合、航空券の値段、贔屓のエアー(=マイレージ)等の事情が個々に異なりますので、例によって現地集合と相成りました。筆者は友人と二人でANA便、残席の都合でビジネスを取りました。

上海は都会ですね。空気も悪く、光化学スモッグがすごかったです。ただ、国のパワー、人々のパワーというものはひしひしと感じました。でもできれば交通ルールくらいは守ってもらいたいものです。怖くて横断歩道を渡ることもできません。いや、大げさじゃなくホントに(苦笑)。

それに比べて蘇州はのんびりしていて、リラックスできました。ゆっくり旅行するなら地方の方が良いかなと。ただ語学が出来ないと上海以上に困ってしまいそうでした。筆談でも何とかなるもんですけど、語学の重要性をひしひしと感じました。

上海と蘇州には筆者が勤める会社の現地法人オフィスがあり、それぞれに知っている人が駐在していましたので、予定を合わせて会っていただきました。蘇州はオフィス開設から間もないこともあって、駐在している人たち自身もまだ蘇州観光をしてなかった、ということで、我々と一緒に観光をして回りました。蘇州は小さな町ですが、世界遺産が2つもありました。筆者は虎丘が気に入りました。

上海までは飛行機で3時間ほど。率直なところ「近い」と感じました。そしてこの場所でエネルギッシュに働いている現地の人々、そして同じ会社の先輩方を見て、ちょっと憧れのような気持ちを持ちました。機会があればこういう怒涛の中に身を置いてみるのも良いかもしれません。またそういう機会を探すのであれば、自分のキャリアのこと、そして中国の成長のスピードから考えて、少しでも若いうち、少しでも早いうちが良いと思いました。ちょっとまじで考えようかな。

中国の写真です。上海、蘇州間の列車から撮った動画もあります。

筆者は温泉が好きです。温泉をドライブの目的の一つとして出かけたり、あるいはスキーに行った時も温泉に浸かることが多いですね(スキー場って山奥だから温泉がある場合が多い)。

今日は紅葉見物&温泉、ということで、静岡県の山奥、梅ヶ島まで行ってきました。梅ヶ島温泉へは今年の9月に1泊で行ったのですが、ここのお湯と景色の素晴らしさが大変印象的で、紅葉の時期にもう一度訪れてやろう、思っていたのです。前回は静岡市側から北上してたどり着く、という一般的なアプローチでしたが、今回は山梨側から身延山の林道を使って山越えをすることにしました。この林道、冬季(12月以降)は通行止めになるそうなので、使うとしたら今しかありません。山道だから紅葉もキレイだろうし。

ということで、2台に分乗して中央道経由で取り敢えず身延山のふもとに向かったのですが、山越えに使おうとしていた林道が、通行時間が大幅に制限されていたのです。どうやら断続的に工事が行われているようです。警備員のおじさんの指示に従って、近くの空き地に車をとめて、通行が許可される時間が来るまで、持参したおにぎりをみんなで食べながら(笑)待ちました。結果的に素晴らしい紅葉の中で、渓谷を眺め下ろしながらみんなで食事をすることが出来ました。こういう時間の使い方も贅沢でよいですね。

しばらく待って通行させてはもらえたのですが、林道は所々工事中で舗装されていない場所もあり、また突然目の前にパワーショベルが立ちはだかったりで(キャタピラに踏まれるかと思った)四苦八苦でした。しかし山道の紅葉は素晴らしく、また途中にあった「鯉が滝(恋敵)」という美しい滝も、そして何より梅ヶ島温泉のアルカリ性のお湯も、山越えに疲れた我々の疲れを癒してくれるには十分すぎるほど素晴らしいものでした。

中央道の八王子ICから甲府南ICまで、そこから国道を南下し身延山へ、昼食を取って、林道を使って山を越えて梅ヶ島へ、温泉に浸かってから更に南下し静岡市へ、夕食を食べて清水ICから東名へ、横浜町田ICで下りて町田街道で国立へ。約400km走行の強行日程でした。

今朝目覚めて、いつもどおりパソコンを立ち上げてメールチェックを始めたところ、突然ハードディスクが異音を出しはじめました。カタカタ変な音を出すのです。これはヤバイかも、と思ったときはもう遅く、調べてみたところEドライブがまるごとお亡くなりになっていました。

かなり狼狽し、真剣に青ざめてしまいました。ハードディスクが丸ごと壊れてしまったんですから・・・。ああ、データが消えちゃった・・・、ヤバイ!!しかし、ここであたふたしても会社に遅れてしまうだけなので(爆)とりあえず後で考えることにして、一旦PCの電源を切って家を出ます。朝の時間は貴重なのです。

しかし会社に向かう電車の中でも頭の中はEドライブのことで一杯です。とりあえず貴重なデータがどこに入っていたのかを思い出してみます。Cドライブは問題ないのでシステム自体も起動しています。DドライブにはMy Documentsやメールのログがありますが、これも問題ないようです。あとFドライブも重要です。このドライブは、筆者がこれまでにデジカメで撮った写真や動画を入れておくドライブです。これらのドライブは少し前のバックアップもとってありますので(CDRに焼いてある)まぁ最悪の事態は免れたかな、とようやく少し冷静になってきました。

冷静になってから不思議に感じたのは、筆者自身、Eドライブに関する記憶が全く無い、ということなのです。一体中に何が保存されていたのか?記憶が無いということは、最近リードもライトもしていないということなのですが、それが重要なファイルだったのか、どーでもいいファイルだったのかすらも、よく覚えておりません。

ま、とりあえず重要ファイルは残ってるし、どうでもいいかな、と半ば投げやりになったときに突然思い出しました。そう、Eドライブはウェブサイトから集めてきたエッチな画像や動画を放り込んでおくドライブだったのでした(超爆)。しかも1年ちょっと前に、いろいろとあって一時そういうサイトにはまったことがあったんですね(笑)。その時にかき集めたデータがそのまま残されていたドライブだったのでした。もう最近では全くアクセスもしていませんでした。それが逆にドライブには悪かったのかもしれませんね〜。

つまらないお話ですいません。以上です。

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