筆者も何度か(これとこれ)書いていますが、アメリカで起こったクレジットカードのデータ流出の問題を発端にして、いろいろ議論が巻き起こっているようです。もちろんデータが流出した経緯等は徹底的に調査されるべきですが、そもそもクレジットカードの仕組み自体に限界がある、と筆者は考えています。
筆者の友人も「もともと不正使用をされることが前提のシステム」だと書いています。筆者も全く同感です。彼自身もカードのヘビーユーザーだからこそ、こういった発言が自信を持って出来るのだと思いますが。
例によって日本のマスコミは揚げ足を取って騒いでたりするようです。またそれに煽られたのかどうなのか、各所のブログ等でも「カードは怖い!」みたいな発言があるようです。では、そんな記事を書いたり、発言をしている人達は、スーパーやコンビニや高速の料金所でサインレス決済が出来る現実をどう考えているのでしょうか?うっかりカードを落としたら、それを拾った人が即不正使用できるわけですから、ある意味大変危うい状況だとも言えるわけです。そういう状況に対して警鐘を鳴らしているマスコミはあまり見たことがありません。ついでに言えば、裏面の署名の重要性について訴えているマスコミも見たことがありませんね(笑)。潜在的な危険性や意識の低さははほったらかしで、表面的な部分がちょっと騒がれたから報道する、という、まぁマスコミってそういうものなのかもしれませんが。
筆者も昔、落としたカードが高速道路で数十万円分使われれたことがありました。もちろんカード会社に即連絡していたので一切負担が無かったのは言うまでもありませんが。今でもその会社のカードを何の抵抗もなく使い続けていますしね。そういえば日本以外の国で、カードのサインレス決済というのは、あんまり見たことがないですね。外国のカード会社は、そんな危うい決済方法は認めないのかもしれませんね。
なんにしろ、クレジットカードのいろんな面を知っている人間としては、現状の被害に対してはあまり関心はありません。今後どういった安全対策が取られるか、どういった偽造防止対策が取られるか、といった将来の話には興味がありますけどね。もちろん、それが某国のICチップ旅券騒ぎのように、利便性を著しく欠く内容にならないことを祈っていますが(^^;)。