2014年3月アーカイブ

妻が使っていたコンパクトカメラの調子が悪くなったようで、これを機に買い換えることに。どうせならミラーレス一眼、ということでオリンパス PEN E-PL6を購入。筆者はフィルム時代にはCanon(AE-1P→EOS650)一筋だったのですが、今では一眼はペンタックス、そしてミラーレスはオリンパス。こういう志向の人は車買うときにトヨタや日産じゃなくマツダやスバルを買っちゃうんだろうな(笑)。前モデルのE-PL5と撮像素子やエンジンは同じなので、安くなっている前モデルでも良いかなぁとも思ったのですが、レリーズタイムラグの改善(0.044秒に短縮)と電子水準器は便利そう。また妻が真っ白なボディーカラーを気に入ったようで、結局最新のE-PL6に落ち着きました。

P4010013.JPG
一時帰国中だったので早速立川と国立で桜の写真など撮ってみたのですが、特に何も考えずカメラ任せで撮ってみても、まぁ綺麗なこと。当日は天気が良く、被写体も良く、環境が整ってたというのはありますが、それにしてもデジカメの進化はすごい。撮像素子は一般的なデジイチが採用するAPS-Cサイズに比べれば小さいけどまぁ十分だし、本体に手振れ補正は付いてるし、ピントも結構早い感じ(ペンタックスにも見習っていただきたい ^^;)。スポーツ撮影のように距離と動きの両方がある被写体はファインダー付きの一眼レフじゃないと厳しいかもしれませんが、通常の場面ではこのミラーレスで不便することはまず無いでしょうね。

ただ、こんな写真が簡単に撮れるというのは、嬉しい反面、写真に対する思い入れが変化してしまうというか、ありがたみが無くなってしまうような気がしてなりません。昔は筆者も写真の専門誌を見たりしましたが、最近「おおすごい!」と思う作品に出会うことが少なくなった気がします。機材のレベルアップ、デジタル化の恩恵等もあってレベルが上がっていることは間違いありません。それは良いことなのですが、ハイレベルな写真が簡単に撮れるようになって、ウェブにも写真があふれ、それが普通になってしまって、相対的に感動できなくなってしまっている、ということなのかもしれません。

撮影する側からしても、昔フィルムで撮っていた頃とはだいぶ感覚が違います。フィルムの時代は1枚撮るのにお金がかかるという事実があり、また1回の旅行に持参できるフィルムの本数だとか、今日はこの36枚1本で何とか収めようだとか(当然、フィルムの途中でISO感度の変更なんて出来るはずもない)、そういった制限の中で撮っていたので、大げさに言えば1枚1枚覚悟を持ってシャッターを押していたように思うのです。ただ今ではその覚悟が無くなってしまって、どうかすると「条件変えて何枚か撮れば良いや」という感覚になっています。もうちょっと言えば、シャッターを押した瞬間に手の中で化学反応が起こっているという、あの感覚が無くなってしまったんですよね。もしかしたら、そういった制限の中で撮影するという緊張感もまた写真撮影の楽しみだったのかもしれません。だからといって、もうあの時代には戻れなさそうですが、、、

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