2007年2月アーカイブ

昨日のエッセイにも書きましたが、多くの情報を簡単に手に入れられるようになった反面、その情報を見極める力もまた必要になってきていると思います。筆者はWikipediaをよく使うのですが、先日もある項目の中に「これ違うんじゃないかな?」と思う行がありました。ただ、あれだけ多くの項目をまとめて保存しているWikipediaの価値は大きいですね。利用者がうまく使えば良いんじゃないかと。

情報量という点では「にちゃんねる」もすごいですね。もう独自のメディアみたいなものだと思いますが、実際は取捨選択に疲れるので筆者はあまり見てません・・・。よく見ている人に言わせれば、慣れればある程度取捨選択の判断がつくそうですが。

ちなみにインドネシアにも「よろずインドネシア」というサイトがありまして、ここでいろんな情報交換が行われています(あえてリンクは張りませんが、興味のある方は検索エンジンで探してください ^-^;)。長くインドネシアにいる人の話を聞くと、設立当初は日本語で情報交換が出来る唯一の場所だったので、その価値も非常に高かったとのことですが、最近では誹謗中傷や、個人情報を含めた書き込みも時々あるようで。ジャカルタの日本人社会なんて狭いところですので、一度書き込まれるとすぐ広まっちゃうんですよね(笑)。管理人さんは大変だろうなぁと思います・・・。

前々から何となくは感じていたのですが、ウェブ上の匿名掲示板という形式ではコミュニケーションに限界があるなぁと、最近特に強く感じるようになりました。

筆者もそうですが、最近はブログで情報を発信するケースが増えています。ブログは書く人が決まっているので、ある程度読めば「このブログは肯定的だな」とか「やたら辛口だな」とか、流れをつかみやすいです。不特定多数が出入りする掲示板に比べて、情報を見極めやすいと思うんですよね。ですので筆者がインドネシア情報を手に入れるのは、前述の「よろずインドネシア」ではなく、例えばこちらのブログのようなところです。

インターネットを通じて様々な情報を手に入れられるようになりました。筆者も日々その恩恵にあずかっています。そしてそれは裏を返せば、誰でも様々な情報を発信できる(このブログのように ^^;)ということでもあります。しかし情報の流通量にある程度比例して、信頼性は下がっているようにも思えます。友人のブログにこんな行がありました。

> 近年、新聞やTVの情報も信用されなくなってきてます。簡単に情報発信はせず、価値ある情報をふさわしい手段で発信することがますます重要ではないでしょうか。

確かにその通りですね。しかしそれに加えて筆者が思うのは、受け取る側も同様に、価値ある情報を見極める努力をする必要があるんじゃないかということ。その情報が正しいのか間違っているのかを見極める、というのはもちろんですが、正しい情報ではあるけれど、それはあくまで一面的な事実しか述べていない、という場合もあります。発信側が何かを意図して、わざと一面的に書いているということも多々ありますからね。「確かにその通りだけど、でも結局こういうことでしょ?」みたいな、もう一歩掘り下げるような読み方をしないと、良いように操られてしまう可能性があるんじゃないかと。

大げさに言えば、こういう見方が出来る人と出来ない人の間には、何らかの差が生まれるのではないかと。筆者は情報の発信側としても努力したいと思いますが、同時に受け取る側としても努力していきたいと思っています。

友人のブログにYMOについて書かれていました。懐かしいグループ名ですが、もしかして最近ではYMOを知らない人も増えているのかもしれません。こんな人たちです。メンバーは細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の3名。3人の中では坂本龍一が最も有名でしょうか。映画ラストエンペラーのサウンドトラックや、何年か前にドリンク剤リゲインのCMソング「Energy Flow」を作曲した人です。ただ、細野晴臣と高橋幸宏が音楽の世界で果たした役割もまた大きいのです。

細野晴臣ははっぴいえんど、ティンパンアレーのメンバーでした。はっぴいえんどには大瀧詠一や松本隆が、ティンパンアレーには松任谷正隆、林立夫がいます。一方、高橋幸宏はというと、GAROのバックバンドに参加した後、サディスティックミカバンドのメンバーとなっています。GAROは大野眞澄がボーカルのグループで、すぎやまこういち作曲の「学生街の喫茶店」というヒット曲があります。サディスティックミカバンドは加藤和彦、ミカ夫妻、つのだ☆ひろ、高中正義らがいたグループ。末期には後藤次利もメンバーに入っていました。最近木村カエラが彼らのヒット曲「タイムマシンにおねがい」をカバーしたそうですね。

加藤和彦の名前が出たところで彼にも少し触れてみます。加藤和彦は龍谷大学出身、北山修(京都府立医大出身)、端田宣彦(同志社大出身)と共にフォーククルセダースのメンバーでした。その後、ミカ夫人とサディスティックミカバンドとして活動しますが、後に離婚、バンドも解散。その後、故安井かずみと再婚しています。彼が当時のフォークソング、ニューミュージックのエリアに与えた影響はすこぶる大きいわけです。

これらのそうそうたる顔ぶれの中で活躍し続けた細野晴臣と高橋幸宏。前述の加藤和彦と同様、時代的にも音楽的にも、フォークからニューミュージックへの転換点において、大きな役割を果たしたと言えます。とまぁ力説しましたが、これを分かってくれる人がどれくらいいるのか・・・(超爆)。

他の歌手が歌っていた曲を、徳永英明がカバーして歌っている「Vocalist」「Vocalist II」というアルバムがあります。友人から話は聞いていたのですが、最近それを実際に聞く機会がありました。これは良いです、おすすめです!カバーされているのは70〜80年代のヒット曲が多いので、筆者の世代や、もう少し上の世代には特に響く内容だと思います。ただ、オリジナルを知らない世代の方々も、徳永英明の表現力に一度触れてみて欲しいなと思いますね。その価値は十分にあると思います。

2枚のアルバムに各13曲収録されており、合計26曲あるのですが、この中から17曲を選んで、1枚のCDRに詰め込んだマイベスト版(爆)を作ってみました。(カッコ内は作詞作曲を手がけ自ら歌っているアーティスト、およびオリジナルの歌手です、「異邦人」をZARDが歌ったり、「翼をください」を川村かおりが歌ったりもしていますけどね・・・)

 時代(中島みゆき)
 かもめはかもめ(中島みゆき/研ナオコ)
 駅(竹内まりや)
 シングルアゲイン(竹内まりや)
 秋桜(さだまさし/山口百恵)
 いい日旅立ち(谷村新司/山口百恵)
 卒業写真(荒井由美/ハイファイセット)
 あの日にかえりたい(荒井由美)
 シルエット・ロマンス(来生たかお/大橋純子)
 セカンド・ラブ(来生たかお/中森明菜)
 翼をください(赤い鳥)
 なごり雪(伊勢正三/イルカ)
 異邦人(久保田早紀)
 あなた(小坂明子)
 恋人よ(五輪真弓)
 オリビアを聴きながら(尾崎亜美/杏里)
 ダンスはうまく踊れない(井上陽水/高樹澪)

1枚に詰め込むためには合計84分に収める必要があり、その結果次点になってしまった曲もいくつかありまして。

 瞳はダイアモンド(松田聖子)
 未来予想図II(Dreams come true)
 LOVE LOVE LOVE(Dreams come true)
 M(Princess Princess)

中島みゆき、竹内まりや、山口百恵、荒井由美、来生たかお、Dreams come true、といった名前が2回出てますね。2枚のアルバムにそれぞれに1曲ずつ収録されているということですが、こうやってみるとビッグネームばかり。この曲目をみているだけでも唸ってしまいます。もちろん、歌に負けてしまってはいけないわけで、そういう意味では、こういう曲目をしっかり歌えている徳永英明はすごいと思いますね。

インドネシア語で洪水のことをBanjir(バンジール)と言います。日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、先週木曜日から降り続いた雨で、ジャカルタ市内のあちこちでBanjirが発生、翌金曜日から交通、通信系統がマヒしています。金曜夜は友人と焼肉を食べに行く予定があったのですが、そんなわけで残念ながらキャンセルに。あとから聞いた話ですと、その友人は勤務地から自宅まで4時間ほどかかったそうです(爆)。

仕事の方はというと、筆者は金曜の朝、状況確認のために自宅から某警備会社へ直行。そちらは幸い電話もインターネットもつながっていました。その状況を確認してから自分のオフィスに向かったのですが、途中で社長から電話が。彼の自宅が浸水しかけているらしく、奥さんからSOSが発せられたようで、すまんが先に失礼する、とのことでした。彼の自宅のあるエリアは丁度5年前(2002年2月)にも洪水の被害を受けた場所です。今朝聞いたところ、10センチの床上浸水とのことでした・・・。

さて渋滞にまきこまれつつもオフィスにたどりついたものの、電話もインターネットも不通。コンピュータ屋がネットにつながらないのでは仕事になりません。この地域を管轄する電話局が水没したらしく(苦笑)どうしようもない模様。結局午後3時頃に退社。そのまま帰るのも気が引けたので、市内のお客さんのところに寄って、ちょっと前に依頼のあったPCのバックアップ作業を行ってから自宅に帰りました。

金曜から今日まで、自宅の電話、インターネットも全くつながらない状況でしたが、先程ようやく電話が復旧。インターネットはアパート共有のVDSLなのですが、そちらは相変わらず不通です。現在は久々にアナログモデムでの接続となっています。久々と言っても半年ちょっと前までは現役で使っていたモデムですけどね。あとは明日、オフィスのラインが復旧していることを祈るばかりです。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 7.7.1

このアーカイブについて

このページには、2007年2月に書かれた記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年1月です。

次のアーカイブは2007年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。