【136】偶然見つけた詩

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今日は大統領選挙のため休日。土曜、日曜とゴルフをしたので、今日は自宅でゆっくり過ごしています。何と言うこともなくパソコンをいじっていたところ、マイドキュメントの中に不要なファイルがたくさん残っているのに気づき、ちょっと整理をしてみました。

実家で飼っていた猫の写真とか(笑)いろいろ出てきて楽しかったのですが、その中にどこかのウェブサイトの内容を保存したテキストファイルがありました。なんだこれ、と思って中を見てみたら、ページの中に小椋佳さんの詩が含まれていました。私の知る限り、この詩に曲が付いて歌われていることはないと思うのですが、詩の内容がとても良く、個人的に大変気に入っています。

元々のウェブサイトがどこだったのか分からないのですが(検索エンジンも駆使して探しましたが見つかりませんでした)、保存したテキストの中に、小椋さんは福島県の「しゃくなげ大使」というものになっており、阿武隈川の歌を2曲作っている、という記述があったため、おそらく福島県に関係するどこかの公的機関のページに以前掲載されていた内容なのだろうと思います。


> 「準備はいいか」
>
> 閉じ込められていた時間が
> 約束どおり 終わろうとしている
> 待ち望んでいた季節が
> 惜しげ無く 始まりつつある
> 今日もまた 昨日と違う場所で
> ミズバショウの白い花が咲いたと聞いた
> さて 待ち望んでいたことは確かだとして
> 君の準備は終わっているだろうか
>
> 一体 何を待っていたのだろう
> 何かか、何かが始まることか、それとも
> 始まった何かを ただ貪ることか
> 始まる何かは ただ貪られることに
> 一言も 文句を言わないだろうけれど
>
> 始まる何かから貰うことと
> 始まる何かに与えることと
> 始まる何かと共に何かを生み出すことと
> 閉じ込められている時間の中で
> どれほど考えていたと言えるだろうか
> どれほど準備してきたと言えるだろうか
> ほらまた今も、別の場所でミズバショウの白い花が咲いたと聞いた
> レンゲツツジの紅い花も咲き始めたと聞いた


小椋さんの作品で「山に抱かれて」という曲があります。「山に抱かれて 自然らしく 自分らしく 生きていこう」といった歌詞で、自然への感謝の気持ちを忘れないように、という意味合いの曲ですが、それにも通じるものがありますね。ちなみに「山に抱かれて」の歌詞は素直で分かりやすいのですが、この「準備はいいか」は少しひねくれてますね(笑)。彼独特の皮肉っぽい書き方が、また良い味を出していて好きなのです。

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このページは、もりもりが2004年9月20日 16:48に書いた記事です。

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