【830】3G/4G WiFiルータの対応周波数

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海外仕様のスマートフォンやモバイルWiFiルータを日本で使用する場合、対応周波数の違いから期待通りの動作をしてくれないことがあります。筆者もジャカルタで使用しているBolt!のルータ(HUAWEI E5372s)をSIMロック解除して日本で使用しましたが3Gではつながるものの、4G(LTE)ではつながりませんでした。というわけで、この機会に3G/4Gの対応周波数について調べてみました。逆に、日本のWiFiルータを海外に持って行って使う場合の参考にもなると思います。なお3Gに関しては、W-CDMA(ドコモ、ソフトバンクが採用)とCDMA2000(auが採用)の両規格がありますが、ここではW-CDMA(海外ではUMTSと呼ばれる)のみ取り上げております。

周波数帯(Band、以下Bと書きます)の割り当てについては、日本語版ウィキペディアにまとめられています。3Gはこちら4Gはこちら。そして国ごと、キャリアごとの利用状況については、英語版ウィキペディアにまとめられています。3Gはこちら4Gはこちら。これらを参考にして主なキャリアについて書きますと、、、

ドコモ 3G : B1(2100MHz)、B9(1700MHz)、B19(800MHz)
ドコモ 4G : B1(2100MHz)、B3(1800MHz)、B19(800MHz)、B21(1500MHz)

ソフトバンク 3G : B1(2100MHz)、B8(900MHz)、B11(1500MHz)
ソフトバンク 4G : B1(2100MHz)、B8(900MHz)

au 4G : B1(2100MHz)、B11(1500MHz)、B18(800MHz)

<参考:インドネシア>
Telkomsel 3G : B1(2100MHz)
Indosat 3G : B1(2100MHz)、B8(900MHz)
XL 3G : B1(2100MHz) 
3 3G : B1(2100MHz)
Bolt! 4G : B40(2300MHz)

筆者が一時帰国時に使用しているOCNモバイルONE」はドコモの電波を使用しますので、ドコモの周波数に対応しているかどうかがポイントとなります。

対応すべき周波数が分かったら、今度は機器選び。お目当ての周波数に対応しているものを選ばなくてはなりません。例えばインドネシアで販売されているBolt!のHUAWEI E5372sについて言えば、3GはB1とB8、4GはB40 にのみ対応しています。しかし同じE5372でも、仕向け先の国やキャリアに合わせて対応周波数を変えたモデルも存在します。通販やオークションで購入する場合は、機器の型番だけではなく、実際にどの周波数に対応しているのかを必ず確認しましょう。

つまり筆者のE5372sは、ドコモでは3GのB1でのみ接続可能、ということになります。同じドコモでもB19(周波数が低く、よりつながりやすい)や、B17(東名阪バンド)での接続は出来ませんし、もちろん4G LTEでの接続も出来ません。せっかく4Gに対応しているのに、日本での対応が無いのは残念。ちなみに4GのB40に対応している地域はインドネシア以外では、ナイジェリア、南アフリカ、オマーン、サウジアラビア、ロシア(チェチェン)、オーストラリア、バヌアツ、香港、インド、スリランカ、とのこと。これらの国に持ち込めば4Gでの通信が可能ですが、うーん、マイナーな地域が多いですね(笑)。香港のChina Mobileくらいなら試せる機会があるかもしれません。

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このページは、もりもりが2014年8月30日 21:10に書いた記事です。

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