年末年始を僕は三重で過ごしました。1/3〜4は一泊で南の熊野、尾鷲方面に出かけましたが、それ以外は実家がある上野市でのんびり過ごしました。僕は三重県上野市で生まれ、高校までそこで過ごしました。やはり田舎は良いものです。遠きにありて想うもの、とはよく言ったものです。
僕が育った三重県上野市は伊賀流忍者で有名でしょうか。俳句を嗜む方には俳聖松尾芭蕉の名前も通りが良いかもしれません。歴史物がお好きなら、藤堂高虎や荒木又右衛門の名前をご存知の方もおいでになるでしょうか。荒木又右衛門は僕の実家のあたりで生まれたとのことで、大きな生誕碑が残っています。
三重県というのは東西南北に広がっていて、地域によって文化が結構違います。海寄りの地域には伊勢海老や真珠といった名産があり、山側では畜産や農業、林業が盛んです。化学工業で有名な四日市や、各種レースで有名な鈴鹿も三重県にあります。いかんせん、決して良く知られているとは言えないマイナーな県なのですが(笑)。
三重というと伊勢志摩のイメージが一番強いでしょうか。事実、僕も大変好きな場所です。海と山の双方の美しさがリアス式海岸という独特な地形を通して一度に我々を楽しませてくれるのです。合唱をされる方は「伊勢志摩」という小林秀雄作曲の合唱曲をご存知かもしれません。峯陽の詩に「自然と神と人間が作り上げた美しい国よ」というフレーズがありますが、まさにそのとおりの神秘的かつ美しい土地なのです。
その伊勢志摩の更に南、旧の国名では紀伊国になるところですが、ここに全国的にも有名な千枚田があります。冒頭にも書いたとおり、この正月に一泊で訪れてみました。紀和町丸山という地名になるのですが、時々テレビや雑誌でも紹介されており、高校生の頃から名前は知っていたのですが訪れる機会がありませんでした。僕が訪れたときも何人かのアマチュアカメラマンが三脚を立てていました。通りかかったおばさんと少し話をしたのですが、本当は田植えシーズンが一番綺麗なんだそうです。確かに今の時期は当然のことながら何もありませんでしたが、しかしここにこういったものが残っていると分かっただけでも大きな収穫だったかもしれません。GWあたりに再度訪れてみようかなとも思いました。
そのうち写真をアップしますので、またご覧いただければと思います。
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