【29】people I respect

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尊敬する人はだれですか?と問われると、筆者は答えに困るでしょう。尊敬する人がいないから困るのではなく、世の中には立派な方々がたくさんいて、そういう多くの人たちから様々な影響を受けながら生活しているので、誰か具体的な名前を挙げること自体が難しいのです。それは過去の政治家であったり、自分が好きな曲を書いたアーティストであったり、もっと身近な自分の友達であったり、先輩であったり、恋人であったり、家族であったりします。幸せなことに筆者の周りには尊敬に値する方々が何人もいらっしゃいます。

そんな中で誰か一人、と言われたら、筆者は鴻上尚史さんを挙げるでしょう(小椋佳さんを挙げたいところですが、ここで小椋さんを挙げてもネタ的に弱いので ^^;)。ご存知の方も多いと思いますが、第三舞台の主宰で自らイギリスへの留学経験ももっているという、大変アグレッシブな方です。筆者は元々、オールナイトニッポンという深夜ラジオで彼の存在を知り、最初は演劇をやっている人という認識もなく、ただ面白い人だなぁという認識で彼のラジオを聞いていました。確か中学生の頃ですね。そして後から、彼が劇団をやっているということを知り、そこから演劇に興味を持つようにもなったのです。彼の書いた本も何冊か読みました。「恋愛王」というエッセイが彼の考えの根底を知るには一番適していると筆者は考えています。おすすめです。

去年の秋、第三舞台は一旦活動を休止しました。10年間の封印だそうです。僕はこの最後の舞台(本当の意味で最後ではないのですが)を見ることが出来たのですが、その冒頭でもこんなことが語られていました。

「決して語られることの無い空白の時間が生まれることが辛いのである」

余計なことは知る必要は無い、また、知らないほうが幸せである、という考え方は確かに一理あります。しかし、それはただ辛いことを遠方に追いやっているだけであって、昇華していることには決してなっていないのです。筆者は、どうせ辛い思いをするのなら、それを機会にしっかり咀嚼して昇華したいと思うのです。「恋愛王」はそんな筆者の恋愛参考書(笑)としての地位を確立しています。恐るべし鴻上尚史。

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このページは、もりもりが2002年3月12日 01:06に書いた記事です。

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