最近ダンスやバレエを始めた、という言葉をよく耳にします。そしてなぜか全員が女性です。体の線が綺麗になるとか言われてるみたいですが、果たしてどうなんでしょう。運動という点では結構体を動かすでしょうから、しっかり続ければそれなりに効果はありそうですけどね。でもバレエはともかく、ダンスって男女が1:1でやるはずなんで、女性の人数だけが増えているという状況は若干不思議ではあるのですが・・・。そういや陶芸教室に通ってるってのも時々耳にしますね。よく言われることですが女性って習い事好きなんですね。
フラメンコとかサルサとか、踊りの種類にもいろいろあるようですが、どんな踊りにしろ「男がリードしてくれると踊りやすい」んだそうです。これは女性側の言い分ですが(^^;)。勝手な言い分だなぁとも思いますが、まぁ踊りという行為自体が、元々男性が女性をリードする環境を作り出すために出来ている、という側面もあるんでしょうな。
ダンスといえば思い出すことがあります。1998年11月に筆者はアイルランド北西部のとある小さな村にいました。20日程滞在していたのですが、その間に覚えたものが二つあります。ギネスとアイリッシュダンスです。覚えたと言っても、今でも実践しているのはギネスの方だけですが(苦笑)。アイリッシュダンスは独特の民族音楽に乗せて、足を鳴らしながら踊るような感じのものです。文字だとうまく表現できませんが。
村の公民館みたいなところで踊りを教えてくれるというイベントに、その村に滞在していた外国人が何人か参加することになったのです。近くの町にあるという美術学校に留学しているという学生さんたちも何人か連れ立って来ていました。まず地元の人が踊るのを少し見せてもらったのですが、これがなかなか素敵。田舎町で若い人なんてほとんどいなくて、まぁ結構太目のおじさん、おばさんが多いわけですが(爆)、ところがどっこい踊りの軽やかなこと(笑)。さっきまでむすっとしていたおじさんが、音楽が鳴り出すと突然ステップを踏み出してトッコトッコ踊りだすわけです。
近くの大学で先生をしているという人がステップの踏み方からダンスの輪の作り方まで丁寧に教えてくれました。さすがに一回目はほとんど踊れませんでしたが、翌週の集まりの時には何とか踊ることが出来て。スペインから来ていた女性とたまたま一緒に踊って、地元の人から拍手を頂戴しました。
They said to us, "The Spanish girl and the Japanese boy have danced to Irish music!"
ダンスを踊れたこと自体も嬉しかったのですが、そういった環境の中で、地元の人たちと空間と時間を共有し、一緒になれたこと、それ自体が嬉しかったのだと思います。時間的には大変短い経験でしたが今でも鮮烈に覚えている印象深い感覚です。
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