【115】現実逃避癖

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ここにも何度か書いていることではありますが、筆者は旅行が大好きです。世の中には少なからず旅行好きな人がいると思いますが、筆者の場合、行き先にどういった物があるかということより、これまで行ったことの無い場所に行くこと自体に大きな価値を見出しています。もちろん、行先にある史跡がどれだけ歴史的に意味を持っているか、行先にどういった美味しい料理があるか、などというバックグランドも大切ですが、筆者にとってはとにかく「違和感を感じられる場所に」自分が存在しえるという事実を認識するだけで、何故か心がわくわくしてしまいます。要は、筆者は現実逃避が好きなんです。単なる身勝手なやつ、なのかもしれません(爆)。

東京に住んでいた時は、山梨方面の温泉に行ったり、埼玉の山の中に行ってみたりといった、手軽な現実逃避をしばしばしていました。そして年に1回程度は海外旅行という、いわば究極の現実逃避をしていました。ところが現在、ある意味で「違和感を常に感ぜざるを得ない場所に」自分が存在せざるを得ない状況になっているわけです・・・。さてそうなると、筆者の現実逃避癖を満足させるには一体どうすれば良いものなのか。解を求めるのが困難になりつつあります(苦笑)。

そんな当地での現実逃避の一つになりえるかもしれない新イベントが今週末に一つありました。インド洋での海釣りです。筆者は中学生の頃にブラックバス釣りくらいしかやったことがなかったので、まぁいろいろと大変でしたが(思った以上に体力も使います)、小職を連れて行ってくれた釣りの師匠の手助けもあって、6キロのロウニンアジを一匹釣り上げることができました。ブラックバス程度の感覚しか今までに持ち合わせていなかったもので結構本気で腰が抜けました。

釣り自体も魅力的だったのですが、インド洋の早朝の星空、朝焼け、凪の海、そして夕焼けを堪能することができたので、これはもう、至福の時間でした。師匠いわく「これは釣り人の特権だからねぇ」とは、まさにその通り。ほんの数ヶ月前は、まさか自分がここでこんな経験をするだろうとは予想もしていませんでした。今ももし日本でこれまで通りに働いていたとしたら、おそらくこの経験は一生しないまま終わったでしょう。そう思うと、ちょっと今の自分が恵まれているような気がしてきました(笑)。違和感のある土地で、更なる違和感を求める・・・。このままエスカレートすると、どうなってしまうことやら。

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このページは、もりもりが2004年6月20日 22:02に書いた記事です。

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