【162】やっぱり気になるOMCの行方

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何ヶ月か前にも既に書きましたが筆者はOMCカードの今後の行方に大変興味を持っています。ご承知の通りダイエーグループは現在再編のまっただ中。OMCカードは本業とは別の業務になるため、売却される可能性が高いとの見方が有力です。

昨日、12月4日付けの日経新聞にも「ダイエー傘下OMCカードに脚光」と今更ながらに記事が出ていましたが、そりゃそうでしょう、これは相当な「出物」ですから。743万人の会員と、売上高で業界8位(1兆3千億円、2002年度)のビジネスボリューム、そしてなにより、そのノウハウを手に入れられるチャンスなのです。OMCは歴史の浅いカード業界の中では老舗と言っても良い部類に入ります。

日経の記事によると、アイフル(Lifeカードを所有)、GECF(ほのぼのレイクです、GCカードを所有)、そして流通系カード最大手のクレディセゾンもOMCカードに興味を示しているとのこと。かねてからダイエーグループのメインバンクである三井住友銀行(傘下にVISAジャパン最大手の三井住友カードを所有)や、最近流通業界で最も勢いのあるイオン(傘下にイオンクレジットサービスを所有)も含めて、OMCカード争奪戦が激しさを増す可能性があります。

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OMCカードって、リッカーミシンの血も引いていたりするのですよね。
会社の沿革を引くと、丸興というダイエーグループに買収された月賦百貨店と朝日クレジットというダイエーの金融子会社が母体になっていて、そこにリッカーと朝日トラベルエージェンシーが加わって、通信販売やら旅行サービスやらが加わっているようで。
ちなみに、リッカー販売というOMCカードの子会社が存続して、リッカー・ブランドを引き継いでいたりします。

リッカーミシン・・・渋いですね。ブランドを引き継いでいると言うことは、ミシンの販売もしているってことなのか。ミシン部門の今後が気になってしまいます(爆)。

とか言ってる間に、どうやらダイエーはOMCカードを手放さないことに決めた(というか産業再生機構に決められた)ようですね。直接の買収はなくなったにしろ、支援を申し出ている会社(ウォルマート、イオン他)にとっては、引き続き魅力的な部門であることに変わりはないでしょうね。

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このページは、もりもりが2004年12月 5日 00:18に書いた記事です。

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