【168】やっぱり800MHz帯だよね

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世界中で競争が激しい携帯電話業界ですが、日本でも数社が新規参入を目論んでいるようです。ソフトバンクもその中の1社。ドコモとKDDI(元々はIDO)が使っている800MHz帯を使っての新規参入に意欲を見せているようで。新規参入用に総務省から1.7GHz帯が新たに示されているようですが、あくまで800MHz帯が欲しいようですね。

確かに800MHzと1.5GHzでは電波の飛びは結構違います。都市部ではユーザーが多く、必然的に多くの基地局を作らなくてはならないので、電波の飛びはあまり関係ないかも知れません。しかしそれ以外の地域では(特に山間部など電波を遮る障害物が多い地域では)800MHz帯が有利なように思えます。よく「地方ではドコモが強い」と言われることがありますが、その理由の一つに、使用している周波数の特性があるのです。

筆者は96年に初めて携帯を買いました。どこのキャリアにするかを選ぶ時に、使用周波数もその要素に入っていました。つまり1.5Gを使っているデジタルホンとツーカーではなく、800MHzを使っているドコモかIDOの方が良いな、と思っていたのです。結局ジョグダイヤル付きのソニー製端末に引かれてツーカーにしてしまったのですが(笑)。

端末を作る場合も、周波数が低い方が一般的には有利です。例えば電源について言えば、周波数が高くなるほど、消費する電力が多くなります。最近はバッテリも改良されているので、あまり気にしなくて良いことかもしれませんが。また消費電力が大きいと言うことは、発生する熱も大きいと言うことになります。

そんなわけで技術っぽくなってしまいましたが・・・。電波は資源という側面もあります。新規参入業者と既存業者との間で、周波数の取り合いが起こるのも、まぁ無理はないわなと、一市民として(一アマチュア無線家として ^^;)思ったわけです。キャリア側の利益確保も重要だと思いますが、ともかく最終的に、ユーザー側が不便を被るような(日本独自のPDC方式で突き進んでしまった過去のような)方向にだけは進まないことを期待します。

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このページは、もりもりが2004年12月14日 22:59に書いた記事です。

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