傘下のUCカードが、クレディセゾンとの提携を既に決定しているみずほ銀行ですが、ここにきて更なる提携戦略を進めている模様です。JR東日本と提携してSuica機能付きのキャッシュカードを今秋にも発行するとのこと。また、同時に複数の企業(新日本石油、東武百貨店、ヤマダ電機、ジャパンエナジー、ヤナセ、日比谷花壇、全日空)に対して提携を打診していることも明らかになりました。
UCカードはセゾンとの提携発表時に、管理(プロセシング)業務に特化していく方向性を打ち出しています。朝日の記事によると、UCカードは既にJR東日本(VIEWカード)からプロセシング業務を受託しており、またイオンクレジットサービスからも移管を受ける方向で、同様にオリエントコーポレーションとも交渉中とのこと。うーん、なかなか素早い動きですね。(朝日もOMCの行方に注目していますね、筆者も注目しています!)
最近は複数機能を一枚のカードに持たせるのが流行っているようです。ちょっと前まで、キャッシュカードとクレジットカードの両方を1枚でこなせるカードと言えば、郵貯のジョイントカードと地銀のバンクカードくらいしか無かったというのに、ようやくここにきて都市銀行が本腰を入れだした恰好ですね。個人的には「遅い!」と声を大にして言いたいところではありますが(笑)、まぁ選択肢が増えるのは良いことですね。
ちなみに、同様に多機能型のカードとして、JALカードから発行されている「JALカードSuica」なるモノがあります。ただ、この手のカードは新規会員獲得への効果が期待できる反面、こちらの方のように、これまで複数枚別々にカードを持っていた人が1枚にまとめてしまい、発行枚数が目減りする結果にもつながると言えます。カード会社にとってはまさに両刃の剣とも言えますが、本質論を言えば、余計なコストをかけて無駄なカードを複数枚持たせて、発行枚数を底上げした状態であるよりも、高機能なカード1枚を確実に顧客に持たせて使わせることの方が重要なはずですからね。もちろん消費者にとっても、そちらの方が幸せであることは間違いありません。
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