【265】3種類ある「別れても好きな人」

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先日mixiを覗いていたら、コミュニティの名称で「狸穴(まみあな)」という地名を見かけました。これは東京の地名なのですが、何故筆者がこの文字に反応したかといいますと・・・、読み方が難しい地名だから覚えていた、という理由もありますが、名曲「別れても好きな人」の歌詞の中に出てくるからなのです。

この曲をよくご存じの方であれば、もしかすると「狸穴なんて地名は出てこないよ!」と感じられるかも知れません。確かにその通り、「別れても好きな人」は1979年にロス・インディオス&シルヴィアが歌って大ヒットしましたが、この時には原詩が書き換えられていたため、歌詞からは消えていました。この曲は佐々木勉氏の作詞作曲ですが、原詩は以下の通りです。

(一部略)
> 傘もささずに青山(原宿に変更)
(一部略)
> 歩きたいのよ狸穴(高輪に変更)
(以下略)

パ−プル・シャドウズというGSバンドが原詩の方で1969年に歌っていますが、ヒットしなかったようです。さらに作詞作曲の佐々木勉氏本人が歌っているバージョンもあるとのことですが、筆者はその音源は聞いたことがありません・・・。パ−プル・シャドウズの音源は聞いたことがあるのですが、ロス・インディオス&シルヴィアが後に歌ったねちっこいアレンジに比べて、大変あっさりしたアレンジといった印象でした。決して悪くないとは思うんですが。

この歌詞が書き換えられた理由ですが、「青山」「狸穴」よりも「原宿」「高輪」の方がオシャレだったから、というような比較的単純な理由だったようです。それに狸穴という地名は読みにくいですしねぇ(苦笑)。歌謡曲というのは、そういう演出も大事だとは思いますが、よーく考えてみると、渋谷〜原宿〜赤坂という道のりは、渋谷〜青山〜赤坂に比べて若干回り道のような気がします(笑)。さらに赤坂〜高輪〜乃木坂という道のりは、赤坂〜狸穴〜乃木坂に比べて相当南回りで遠回りですよね(爆)。狸穴なら東京タワーはすぐ近くですから、やっぱり原詩の方が地理には厳密であるような気がしています。

今度カラオケに行く機会があったら、原詩で歌ってみようかな♪

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狸穴って近所ですよ(笑)。近くというより本当、番地レベルで隣です(笑)
僕のマンションから最寄の郵便局である麻布郵便局に行く途中にあります。
ちょうどロシア大使館の横の坂を上るあたりかな。

この坂は狸穴坂といいまして、麻布には坂に独特な名前があります。
鳥居坂、暗闇坂、柳坂などなど。
狸穴坂自体、狸に化かされるからだという言い伝えがあります。
事実、冷戦時代はロシア大使館の裏手に川崎ハウスという米軍の舞踏会専門の施設がありましてKGBとCIAのまさに「化かし合い」が繰り広げられていたわけです。
ロシア大使館→川崎ハウスと坂を下って我が大日本帝国の誇る施設はといいますと、アルファインという日本一有名なSM専門ホテルというのがなんともなんですが(笑)、東麻布では有名な建物です。

狸穴には狸穴公園という公園もありますし、狸穴坂には二軒だけですが、恐らく戦前の空襲を逃れたと思しき旧家があります。
決してお屋敷ではなく古き良き庶民のお家です。
裸電球の外灯に木の門構、何というか昔の日本の夜って暗いじゃないですか?そのいい意味での暗さがかもし出されています。

その後ろに六本木ヒルズの壮大な夜景が見えるのですが、この組み合わせは知る人ぞ知る六本木の夜景になっています。

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このページは、もりもりが2005年12月 4日 23:43に書いた記事です。

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