【294】大岡越前万歳!時代劇万歳!

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3月に放送があった大岡越前2時間特番について以前書きました。丁度日本に一時帰国していた友人に頼んで録画してもらったのですが、いやー、非常に良いですよ、これは。時代劇ファンにはたまりませんね。4〜5回位繰り返して見てしまいました(^-^;)。一番最初、テーマ音楽をバックに、題字が出て、キャストが順々に表示されるところからして十分楽しめます。

それにしても山口崇の徳川吉宗はやっぱり最高ですわ。お忍びで越前の家まで来ちゃったりするお茶目なところがたまりません。しかも、自分で謹慎を言い渡した越前との間を、雪絵(越前の奥さん)に取り持つようにお願いしたり。まぁ作り話とはいえ、なんと素敵な上様でしょうか。

他の俳優さんも基本的にいつもの顔ぶれが多かったのですが、千夏(佐橋の旦那の娘)は川島なお美じゃなかったです。川島なお美が千夏(=お転婆娘)っぽくて良かったのですが。あと、この番組で初めて拝見したのですが、黒坂真美って綺麗な人ですね。西田ひかると共に、物語の鍵を握る軽業師コンビという設定でした。西田ひかるは顔が派手過ぎて時代劇っぽくないなぁという印象。陽気に英語をしゃべってるのが一番合ってるような気がしました。

もう一点、特筆すべきは、物語の大詰めで雪絵が月光院を訪ねた場面でのこと。雪絵は名乗っていないのに、月光院は雪絵の着物に付いていた家紋を見て、彼女が何者なのかを察します。この婉曲とでも言いましょうか、時代劇っぽい絶妙な演出がファンにはたまらないのです。

そういえば、水戸黄門では御老公がしばしば「梅里」という名前を使いますが、これも時代劇っぽい婉曲表現と言えるかと思います。若干解説を入れますと「梅里」とは俳句を嗜んだ徳川光圀(水戸黄門)が使っていた俳号。黄門様が悪代官らの企みの内容を書簡に認めて、その藩の偉い人(家老など)に届ける場合が時々あります。書簡は、かげろうお銀か柘植の飛猿が、偉い人のところにこっそり届けるのがお決まりのパターン。

家老:「なにやつじゃ?」
お銀:「お静かに、水戸の御老公の使いの者にございます」
家老:「なに!水戸の御老公じゃと!」
お銀:(書簡を手渡す)
家老:(書簡の裏を見ると「梅里」の文字)

ここで印籠を出した時の「ジャーン」という効果音が出て、「梅里」の文字がアップになる、というお決まりパターンなわけです。最後のチャンバラの最中に家老が現場に到着し、悪代官を捕まえた後で、「私の管理不行き届きでございます、何卒厳しいお裁きを」と申し出ますが、家老には一切のおとがめなし、という、これまたお決まりパターンに落ち着きます。

話がちょっとそれましたが、そんなこんなで、大岡越前は最後に悪者全員に極刑、重刑を言い渡しますが、軽業師には江戸所払い、という、これまたお決まりのパターン(笑)。もう最高ですね!さすが勧善懲悪痛快娯楽時代劇です!!

コメント(3)

殿!
スカパーには時代劇チャンネルなるものがありますぞ!

2時間スペシャル見そこねた〜><
面白かったのね、残念。

今、別chでも大岡越前してるんちゃう?
北大路欣也だったかな…加藤剛ではなかった;

>kesatoh殿
時代劇チャンネルは魅力なんだよね。地上波では放送できないものも放送してくれるみたいですからね。地上波では過去の認識に基づく差別用語の使用等を不適切と判断しているようで。

>mim殿
はい、今はテレ朝系列で「名奉行!大岡越前」が放送中らしいですね。でも個人的には加藤剛がいいなぁと(^^;)。

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このページは、もりもりが2006年5月14日 22:59に書いた記事です。

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