先週、久々に懐メロカラオケに行った話を書きましたが、この時に筆者が歌った「揺れるまなざし」に関して、後からふと思い出したことがありました。だいぶ前、小椋佳ファン仲間が集まった際に(確かコンサートだったと思う)、その中の1人が資生堂のテレビCMの音源を持ってきていたのです。CMは通常15秒か30秒なのですが、その人が持っていた音源は60秒バージョンの長いもので、「揺れるまなざし」の1番の部分がほぼフルコーラス聞けるという、ファンにとっては非常にありがたいものでした。
アレンジもCM用ということで少し変わっていて、これがまた非常に印象深かったのです。いきなり前奏無し、伴奏も無しのアカペラで「まちにひとふき・・・」まで1小節歌って、「・・・の風」という2小節目の部分からおもむろにギター伴奏が入ります。この入り方にはしびれました。「揺れるまなざし」はいくつかのアルバムに収録されていますが、こういうアレンジは筆者の知る限りありません。
この音源をもう一度聞きたくなったので、You Tubeで探してみたところ、さすがですね、映像付きでありました。久々に、しかも映像付きで見るとまた格別です。60秒のCMって結構長いはずなのですが、全く長さを感じさせない。アカペラでの入りはやはり非常に印象的。そして「物語が限りなく綴られて・・・」のあたりから少し歌のボリュームが下がって「切れ長の目に、謎めいた影、ゆれる、まなざし」という、ゆっくりめのナレーションが入ります。この組み立てが最高にかっこいい!!しびれますね!!今から30年以上前にこんなのがあったんですね。
私もYou Tubeで偶然見て、懐かしく思いました。
今、このような美しいCMが無いように思います。
曲も美しければ、真行寺さんも美しい。
>Hirokovさん
私はリアルタイムでCMを見たことが無い世代でして、音源を先に聞き、それからしばらく経って映像を見ました。でもHirokovさんのおっしゃることは、よく分かります。その通りだと思います。
しかし、今同じCMが流せるかといえば、たぶんそうはいかないでしょう。化粧品会社が、タバコの煙が舞い上がるカットは絶対使わないでしょうし・・・。筆者個人は別に気にしませんが、気にする方々が少なくないでしょうから。
TVCMは時代を映し出す鏡というか、その時々の記録として鑑賞するのが適切なのかもしれませんね。