【53】学歴コンプレックス

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筆者はどうやら学歴コンプレックスというものを持っているらしいです。うーん、これは個人的には認めたくない事実なのでありますが、どうやら持ってしまっているらしいのです。

就職活動をしていた時、筆者はとあるコネの関係で、とある就職関連雑誌の取材を受けました。恥ずかしいことに1ページを裂いてインタビュー内容を載せてもらったのですが、その中で「大学名なんて一切関係ありません!やりたことをやるために、行く会社を選べば良いんじゃないですか?」なんて、今思えば偉そうな発言をしていたように記憶しています。そういった純粋な発言が出来ていた当時がたまらなく懐かしく、羨ましいです・・・。

その後いろいろありまして、今では学歴コンプレックス的感情にどっぷりはまってしまうことがあります。ただ、これが、どうやら普通の方々が感じる学歴コンプレックスとは違うようでして。普通は偏差値ベースのコンプレックスってのが多いようなのですが(自分の学歴が周囲に比べて相対的に低いと感じてしまい、それを負と感じる)筆者の場合「特定の大学」に対する狙い撃ち的なコンプレックスのようでして。憎しみでも逆恨みでもない、微妙で、言葉では上手く表現の出来ないコンプレックスなのです。何故このコンプレックスが自分の心の中に芽生えてしまったのか、それを筆者自身が表現することさえ難しいのです。

国立という土地に住み続けているという特殊事情も、そのコンプレックスの形成に一役買っていたのしまったかもしれません。筆者は大学3年の時に国立で一人暮らしを始めました。当時そのコンプレックスの対象となる大学に在籍していた友人と一緒に部屋探しをして、現在もなお住んでいるこのアパートを見つけたのでした。彼は今は別の場所に引っ越していますが、今でも連絡を取っていますし、彼個人を尊敬(というと言い過ぎかもしれませんが ^^;)する気持ちは今も寸分変わりはありません。

この町で暮らし始めて、バイトの面接や、大家さんとのちょっとした会話の中でも「○○大の学生さん?」という問いかけを受けることがほとんどでした。わざわざ国立で一人暮らしをしている学生というのは高確率でその大学の学生である、というような扱いをされていました。当時は何の抵抗もありませんでしたが、今になって、その問いかけの重みを今更のように感じることがあります。

今現在、このコンプレックスを解消する手段が筆者には分からないのです。前述した単純な「偏差値ベースの負のコンプレックス」であれば、例えばその大学の大学院に社会人入学してしまうとか、別次元で米国の有名なビジネススクールで学ぶとか、そういった方法でコンプレックスが解けるはずです。ところが、現在の感情的に、どうやらそういった方法で解けそうも無いものがその場所に重々しく横たわっているらしいのです。

おそらく全然別の世界で競い、そこで満足を感じていく(つまりコンプレックスを忘れさせる方向ですね)しかないのでしょう。あるいは逆の発想で、そういうコンプレックスを喉元に刺さった小骨の如くずっと感じながら、常に反発の気持ちで頑張りつづけるというのもアリかもしれません。

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このページは、もりもりが2002年7月30日 00:27に書いた記事です。

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