ダイエー再建に向けて取引銀行、同業他社などが動き出しているようです。現時点ではまだドラフトの段階でしょうが、方向性としてダイエーは周辺事業の整理(売却)を視野に入れているようです。そうなると筆者としてはクレジットカード部門、ダイエーオーエムシーの行方がとっても気になります(笑)。
OMCは2002年度のデータでは売上高8位、流通系カードの中でも老舗の部類に属します。全国に広がる店舗網(ダイエー、ローソン、など)も大きな魅力ではないかと思います。そんな中でOMCに触手を伸ばしているのが、ダイエーのメインバンクの一つである三井住友銀行と、同業として業務支援を検討しているイオンです。
三井住友銀行は傘下にビザジャパングループ最大勢力の三井住友カードを抱えています。銀行系カード会社として特にOMCの顧客基盤(主婦層、家計決済への浸透)に大きな興味があるのではないかと推測します。一方イオンは同業で、本業分野での業務支援を検討していることもあり、狙いはもう少し単純だと思います。仮に前出のデータで見ると、OMCとイオンの売上高を足しあわせると、4位UC、5位セゾンに迫る大きな勢力となります。
一方で既に書いたとおりセゾンとUCは統合に向けて動き出しています。カード業界でも銀行の再編とほぼ時期を同じくして、図らずも再編が進んでいる恰好になりますね。今後の動きにも注目したいところです。
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