【141】音楽の捉え方いろいろ

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筆者は音楽が好きです。懐メロも好きですが、それだけには限りません。クラシックも、ロックも、何でも。合唱なんかも好きですし(これでも元合唱団)、日本にいた頃は職場の先輩方とバンドのまねごともやっておりました。いずれにしろ、音楽というのは幅が広く、人それぞれ、いろんな楽しみ方が出来るものだと思います。

先月になりますがシンガーソングライターのさだまさしさんが日経新聞の連載「人間発見」の中でこんなことを書いていました。「雨やどり」をリリースしたときに、軟弱だと言われたことに対して次のように発言しています。

「音楽の評価で軟弱というのは”反則”だと思っています。音楽という文化は軟弱な文化で、軟弱でないと音楽なんて聴きたくもないですよ。無骨な音楽が好きならワーグナーを聴いていれば良いではないか、と言いたくなります。繊細さ、自分の中の弱さと向き合うことで勇気を奮い起こすというのが、音楽のパワーの一つの特徴のはずです。だから、軟弱と言われたときは、むしろほめられたと思いました。」

これは非常に、ポイントを突いた発言です。これを読んで、すごく納得した自分がいました。筆者は音楽を聴く側と、演奏する側の、どちらにも立つ機会がありましたが、根本的には「音楽は寂しさを癒すモノ」なんだと考えたら、すべて説明がつくのです。音楽を聴く側に立ついるときは、無条件にプレイヤーから与えられる感動を貪ることが唯一の目的です。これは分かりやすい。しかし逆の立場、即ち演奏する側に立つときでさえも、一緒に演奏する仲間との一体感であったり、聴衆との一体感、あるいは聴衆に訴えかけている(聴衆は自分を見てくれている)というある種の自己満足感を得ようとしているんだと思うのです。

そう、音楽は軟弱な文化なのです。それが悪いことだとも思いませんし、軟弱な面を一切持たないスーパーマンには筆者はなれませんので、今後も音楽と末永くつきあっていこうと思います。

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このページは、もりもりが2004年9月26日 00:02に書いた記事です。

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