筆者のフォークソング好きは今に始まったことではなく、実は中学生くらいの頃から吉田拓郎とか岡林信康とかが好きで、こっそり(笑)聞いていました。特に深くはまってしまったのが小椋佳ですが。もちろん、別にフォークソングだけを聞いていたわけではなく、クラシックや、その時々の曲も聴いていましたよ。TM Networkとか今でも大好きですし。あとECHOESも好きだ。え、知らない?ヒントは辻仁成(苦笑)。
昔は、どちらかというと漠然と曲を鑑賞していただけですが、最近になって、歳を取ったからなのか、いろんな経験を経てきたからなのか、その歌詞の意味を考えながら聞くようになった気がします。また曲によっては、その内容に深く共感し、泣きそうになるほどのめり込んでしまうことがあります。
竹内まりやの「シングルアゲイン」など、その歌詞にのめりこんでしまう曲がいくつかあるのですが、そんな曲の一つにさだまさしの「風に立つライオン」があります。賛美歌(Amazing Grace)の旋律が織り交ぜられた大変美しい曲です。
> あなたや 日本を捨てた訳ではなく
> 僕は 今を生きることに思い上がりたくないのです
> 空を切り裂いて落下する 瀧のように
> 僕は よどみない命を生きたい
> キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
> 僕は 風に向かって立つ ライオンでありたい
昔の彼女から突然結婚を告げる手紙が届く。手紙が届いたことで、自分がまだ彼女の中で存在を得ていたということに安堵する気持ちと、彼女が結婚してしまうという現実の狭間で、彼は「ありがとう、おめでとう、さよなら」と歌います。
どうですか、この気持ち。恐ろしいほど胸がどきっとします。たまらんです。
と、一人でこんなことを書いていると変な人だと思われそうですが(笑)検索してみたら、この曲が道徳授業の教材に使われたという例があったり、またこの曲を聞いて泣けてしまったという人もおり、世間的にもそれなりに重みのあるテーマとして捉えられているようです。
さだまさしといえば「関白宣言」だと思っている人、是非「風に立つライオン」を聞いてください。そしてついでに更に重い「償い」を聞いてください(爆)。胸が張り裂けそうになっても筆者は責任を負いませんが・・・でも大丈夫、ご安心下さい、それが人としての普通の反応ですから。
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