【160】ユーザンスを初めて実感

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クレジットカードを使用して買い物をすると、物はその場で手に入りますが、実際に支払いをするのは翌月以降、日本独自のボーナス払いなどを使えば、場合によっては半年先ということもあります。買い物をしてから、実際に支払いを行うまでの期間のことをユーザンス(usance)と言います。ちなみに手形の支払猶予期間という意味でもユーザンスという単語を使うようです。

例えば飲み会の幹事をやって、代金10万円を自分のカードで支払ったとします。そのカードは月末締めの翌月27日払いだったとします。飲み会が11月1日だとすると、実際に支払いをしなければならない日は12月27日ですから、57日間の猶予期間が発生します。これがユーザンスです。

更に、飲み会当日に参加者から現金を回収して、それをそのままカードの引き落とし口座に入金したとしましょう。引き落としが発生するまでの57日間は、自分の口座が通常時に比べてプラス10万円分の残高を持っているような状態になりますね(ここで「金が貯まった」と錯覚して、使いすぎてしまうと後で痛い目を見ますが ^^;)。細かいことをいえば、この57日間の利息は丸儲け、ということになるのです。この理論、頭では分かっていても、日本の現在の低金利では全く意味を成しませんね・・・(どうせなら57日間を有効に使って株でも、などと考え出すと恐ろしいことになりそうですし ^-^;)。

ところが最近、ユーザンスって実はすごいんだなと実感する出来事がありました。先月の一時帰国の際に、こちらの会社で必要なものをいろいろと筆者が買い付けてきました。総額約70万円。日本円で精算することも出来たのですが、当分の間インドネシアにいるし、会社に余計な為替手数料を払わせるのもばからしいなと思ったので、全額ルピア建てで受け取ることにしたのです。実際の引き落とし日は来月4日ですが、会社からは既に約70万円分のルピアが筆者の口座に振り込まれています。つまり約1ヶ月のユーザンスを筆者は手に入れたことになります。

ルピアは定期預金の年利が5%台です。月利換算して税引きを考えると0.35%程度でしょうか。70万円の0.35%ということは・・・何と2450円。こりゃすごい。1ヶ月でこんなに金利がつくとは。低金利の日本では実感できなかったユーザンスをカード人生10年目にして初めて実感いたしました(爆)。

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このページは、もりもりが2004年12月 3日 22:24に書いた記事です。

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