岡林信康のことを書いているうちに、昔の曲が聴きたくなって、ライブアルバム「狂い咲き」を久々に聞いてみたりしたのですが、やっぱり良いですね。特に会場の雰囲気、一体感が良く伝わってきます(ちなみにこのアルバムでバックバンドを務めているのはエイプリルフールの柳田ヒロ)。そういえば実家に「岡林信康の世界」というLPがあったのですが、その中にも観客の笑い声が入っているライブ音源が何曲か収録されていたと記憶しています(たぶん「ガイコツの歌」「くそくらえ節」)。歌手としてももちろんですが、彼はエンターテイナーとしても優れています。あのねのね、あたりが好例ですが、当時のフォーク歌手には、観客とのやりとりに長けた人が多かったように思います(あのねのね、の場合は歌手と言うより芸人になってしまってましたが ^^;)。
そんなこんなをウェブサイトで巡っているうちに「危ないうた」というサイトにたどり着きました。プロのライターの方が、元々出版目的で書いた原稿をそのままアップしているので、文章も面白く、読み応えがあります。岡林については1つの章を使って詳しく書かれていますし、筆者が知らなかった曲やアーティストも紹介されています。以前に「放送禁止歌」という本について、このエッセイの中で書いたことがありますが、それとは少し方向性が異なるものの「フォークソングの資料」として気軽に読むことができると思います。タイトルは「危ないうた」となっていますが、それほど身構える必要もありませんので、是非ご一読を。
ついでに「柳田ヒロ+岡林信康」で検索してみたら、佐野史郎と松本隆の対談の記事がみつかりました。こちらもご一読をおすすめします。
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