昨今のAV(オーディオ・ビジュアルですよ)のデジタル化は、その分野にはそこそこ強いつもりだった筆者にとっても、予想を大きく上回るスピードで進んでいるように思います。例えば音楽について言えば、CDが出てびっくり(当時小学生だった筆者は音の良さ、というか雑音のなさにびっくりしたものです ^^;)と思っていたら、今では手のひらに載るMP3プレイヤーに数百曲詰め込んで持ち歩く時代になってしまいました。MDが便利だとか言ってた期間は結局ほんのわずかでしたね・・・。もっとも筆者の場合、DATが欲しかったところをぐっと我慢して、MDがすごく欲しかったところをまたぐっと我慢して、カセットテープでギリギリまで引っ張ってからCDRに移行したんですけどね。ちなみにDCCはダメだろうなと思っていたのですが予想通りでした。
写真についてもよく似たことが言えまして、社会人になった頃まで、ずっと銀塩で頑張っていたのですが、デジカメを一度手にしてからは、ほぼ全てデジタルになってしまいました。最近では周囲を見回してみても、一眼レフなどの本格的なカメラ以外で銀塩フィルムを使っている人はほとんどいないように思います。APSは見事狭間にはまって(爆)前述のMDの立場になってしまった感じでしょうか。業界内の動きで見ても、ベルギーのAGFAが倒産したり、コニカとミノルタが合併して、そして結局写真事業から撤退したり。本当に予想外のことが起こってます。
前置きが長くなりましたが、メインマシンのハードディスクも大きくなったことだし、手元のアナログ資源のデジタル化についていろいろと考えているわけです。VHSのビデオテープをキャプチャーというのもありますが、そんなに多く持っているわけではないので、その気になればすぐ終わりそう。最も手間がかかりそうなのは過去撮りためた銀塩フィルムのスキャンです。フィルムから直接スキャンしたいと思っていたので(サービス版にプリントした写真をスキャンするのでは心許ない)フィルムスキャナをいろいろと調べてみました。そうすると、満足行くスペックのものは5万円以上することが判明・・・。
そこで考えました。今後は銀塩フィルムが増える可能性はほぼない。手持ちのネガを一度スキャンをしてしまえばそれでいいのだから、スキャナを買うよりも写真屋さんにアウトソースした方が手っ取り早いのではないかと。早速Googleで「フィルム スキャン サービス」で検索して一番上に出てきたお店で相場を調べてみると、1コマ当たり10.5円とのこと。この相場が高いのか安いのかは分かりませんが、筆者が所持しているネガを全部スキャンしてもらったら果たしていくらかかるのか。筆者の実家には写真が2千枚近く保管されています。そのうち9割方は自分自身で撮影したものと思われます。つまり1800コマのネガをアウトソースすると10.5×1800コマ=18900円となります。ううむ、ここまで金を払うのもなんだかアホらしい気もします。
かといって5万円以上するスキャナを買うのも厳しいし、ということで何か良い方法が無いかなと探していたら、フィルムスキャナをレンタルしてくれる店があるじゃないですか。何種類かあったのですが一番良さそうだったのはNiconのCoolscan VED。ネガを差し込むだけで自動的にローディングしてくれるので筆者のように大量にスキャンする目的の場合には手間が省けそうです。レンタル料は1週間6千円とのことですが、これは現実的な選択肢ですね。ただし1800コマをスキャンするとなると、2〜3日はこの作業にかかりっきりになるわけで、人間の手間(人件費)のことを考えると、前述のアウトソースの18900円というのは悪くないかなとも思ったりも。
そんなわけで、次回実家(銀塩フィルムの保管場所)に帰る予定の年末年始までに、どうするかを決めて実行に移そうと思っています。
フィルムスキャナ、フラットスキャナほど早くないからすごい時間かかるよ。 店に出すほうがよいと思われ、、、、
#今持ってるのはミノルタのやつ。
#同じこと考えて数年前に購入したのだけど
#挫折したよ。
>わたるさん
ご助言感謝です。時間がどれくらいかかるのかシミュレーションしてみました。仕様を確認したら最高画質でのスキャンはQuick Scanning 1コマ38秒らしい。
単純にかけ算すると38×1800=68400=19時間
フィルムのローディングやPCとの接続等を考えると、これよりも時間がかかるわけで・・・。仮に画質を半分にしてもスピードは半分にはならないだろうし、ご助言通りアウトソースを真剣に考えることにします(苦笑)。
僕も同じようなことを考えて以前調べたことがあります。
僕の場合は実家にある小さい頃の写真等でそんなに枚数はないのですが、おそらくスキャンし終えたら今後は使わないだろうな?と思います。
専用のフィルムスキャナーはヨドバシカメラなどでもほぼ姿を消して、注文扱いになってます。
値段も5万から10万といまいちな値段。
で、店員さんに聞くとどうもプリンターの複合機がその役目を担っているようです。
値段も2〜3万で、なにより使い終わっても普通のプリンター、コピー機として使えるのがポイントだとか。
4800bpi程度の解像度があるので十分実用に耐えますし、埃を除去したり、色あせを自動的に修正してくれるそうです。
大体6コマから12コマと少ないのが難点ですがあくまで家庭用ですから。
そのほかに専用のフラット形のスキャナーもあるけど、使い終わったら用途なさそうです。
性能はこちらの方がいいようですが、値段は同じ位です。
hp PhotoSmart S20というのが,我が家で遊んでおります。
結局のところ,コマの区切り目を手で微調整しなくっちゃいけなかったり,スキャンした後の色合いの補正をしなきゃいけなかったり‥‥というのを考えると,自分でやるのって割にあわんのですよね。
特に,色合い補正は,紙焼きの時には「職人芸」で処理されているものだけに‥‥素人には真似できませんです。
皆様のコメントを拝見すればするほど、全部自分でやるのは現実的じゃないな〜と思えてきました。
調べてみると一般的には4baseと16baseという2種類の規格があって、上で紹介したお店では4base(1024x1536)が10.5円、16base(2048x3072)が26.25円とのこと。もちろん高解像度の方が良いに決まっていますが、値段が2.5倍もしますし、通常用途には4baseで十分かなと。
特別な用途(引き延ばしたいとか)は滅多に無いと思うので、そういう時はK’が書いていた複合機みたいなもので自分で気の済むように取り込めば良いんだろうと思います。
というわけで筆者の場合、まず4baseのアウトソースで全てをデジタル化して、あとは必要に応じて自分で複合機を買って高解像度スキャンをする、という2段構えが良いような気がしています。