【546】デモ参加者には日当が出ます

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東南アジアの中では、タイは最も成功している国だと思います。インドネシアと比べると、特にインフラ面で(道路、鉄道、地下鉄など)その違いは明らかです。しかし今回の空港占拠のような事態を見ると、実はあんまり変わらないのかな、なんて思ってしまったり。

インドネシアでも毎日のようにデモが行われています。当地の日本人会「ジャカルタ・ジャパン・クラブ」のウェブサイトを見ていただければ分かりますが、「本日のデモ情報」という特設コーナーがあり(苦笑)、毎日更新されています。政治的な物から労働争議まで、小規模な物から大規模な物まで、デモの目的や規模は様々ですが、デモのない日の方が珍しいくらい。開催される場所によっては市内の交通がマヒすることもあるので、デモの情報を聞いて出かけるのを取りやめたり、遅らせたり、ということもありますね。

インドネシアのデモは、日当として主催者側から現金、あるいは弁当や飲み物が提供されることが多く、これをエサにして、動員をかけるのだそうです。で、思ったのは「タイもきっとそうなんだろうなぁ」ということ。昨晩、タイと取引のあるメーカーの工場長氏と飲んだのですが、彼曰く「参加者には報酬が出るらしい」とのことでした(^^;)。ウェブで調べてみたところ、500バーツとか800バーツという相場もあるみたいで。まぁそんなもんですよね。

もちろん真剣にデモに参加している人もいるでしょうが、日当目当てに参加している人もいるでしょうね。もし「日当無し」のデモを企画したら、果たして人が集まるでしょうか?もちろん、だからデモは意味がないとか、そんなことを言うつもりはありません。しかし、そういう側面もある、そしてその背景には主催者(日当を出す側)と参加者(日当をもらう側)の経済格差がある、みたいなところを、日本のマスコミも掘り下げてもっと伝えるべきではないでしょうか?

ちなみに日当として支払われたお金はどこに向かうのかというと・・・。例えばデモが行われると、その近くにカキリマと呼ばれる移動屋台が必ず現れ、デモ参加者や、それを見守る人たち(野次馬?)が、そこで食べ物や飲み物を買ったりします。もう少し大きい話をしますと、来年、インドネシアでは大統領選挙があります。そうなるとデモや集会等で動員をかけることになりますので、そこでも日当が当然発生します。これはマンダムの人から聞いた話なのですが(当地にはマンダムが工場を構えていて、整髪料やシャンプーなどを作ってる)、大統領選挙の年は売り上げが上向くのだそうです。面白いものですね。

コメント(2)

なんかインドネシア発blogっぽくて良いネタだね(笑)

>こーじ
自分で言うのもアレだけど、ほとんど発信地に関係のない話題しか書いてないからね(まぁゴルフとか旅行のネタは若干関係しますが)。今後はこういう真面目(?)なネタも書くように努力します・・・。

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このページは、もりもりが2008年12月 3日 17:30に書いた記事です。

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